学科しゅせきが絶対に負けないジュケン（院試）
二回目の投稿です。δ-こごめャンΔ+（ こごめにゃん; @kogomen3gou ）です。
前回は趣味のイラストに関する投稿でしたが、今回は本業というか本業の(ガバ日本語)学生生活で九州大学大学院 工学府 応用化学専攻の大学院入試が終わったので、それについて、まあ面白おかしくどんな感じだったか書いていこうかと思います。うお！(意味のない感嘆詞)
このふざけた素晴らしき状況は、僕の為にある
この前調べには問題がある！
三年生の終わりくらいで院試についてそろそろ考えないとなと思い始めて前年の院試日程とか内容とか調べてました。実験のTAさんにもちょっとは聞いてました、前年の様子を。結果的には、それがそもそも全てが間違いだったんですよね。
前年はコロナ蔓延で例外が多すぎて、例えば「TOEICいらないよ！」とか「受験日は9 月末です！（これは実は一ヶ月遅くした日程なのですが、サイトにはそんなこと書いてなかったので毎年この時期開催なんだと思ってた）」とかがあったんですよね。なので、「今年も抽選だしTOEICうけんでも大丈夫やろ！ｗまあ院試開催時期なんか遅いし勉強しなくても大丈夫やろ！ｗ」くらいの気分でいたんですよね。
実際は今年はTOEICを使いました、はい。とはいっても420 点中20 点でしかないらしい（←ここ、重要）のでたいしたウェイトではないんですけどね。でも受けてなかったら死ぞ。
しかし、他の情報はあってました。科目は物理化学（構造化学という名の量子化学、熱化学、化学反応工学という名の反応速度論の三本立て）、無機化学（錯体化学、分析化学、機器分析の三本立て）、有機化学（有機反応、高分子化学、有機熱化学という有機反応に関する法則的なものに触れる内容の三本立て）と英語（化学論文や研究室内で使いそうな日常会話などの筆記のみ）で、配点が120 点、80 点、120 点、80 点でした。これを2日に分けて行います。しかし、要項にもTOEICの点数の扱いについて記載がないのでTOEICの点の扱いについてはどうなのかよくわからないんですよねぇ......（おい）
そして院試の日程は8月23, 24 日でした。
我、TOEICに突入す！
念の為に三年生の春休み、2月くらいにTOEICを受けていたのですが、「配分低いし、もしかしたら使わないかもしれないし大丈夫やろ！ｗ」くらいに思っていた僕は4, 5 年ぶりに全く何も調べず夜戦装備も整えずに試験に突撃します。挙句の果てには試験前にアニメイトに行きました。
495 点でした。4, 5 年前の高2の僕でも取れた点数です。
僕のコースは、400 点から20 点刻みで800 点までの点数が、0 点から1点刻みで20 点に変換されるそうなので、つまり4 点です。TOEICの点数的に見ると英弱の末路ですが、院試的に見るとまあ耐えるんですよね。耐えなかったのは僕の精神の方で謎に焦ったのでもう一回TOEICを受け直しました。
今度は最低限色々見ていきました（最短申し込みすぎて勉強はちゃんとできなかった）。とりあえずよくわからなかったので（）、テキトーに人気そうなの2つ買って読んだんですが、形式とある程度のコツがわかったのでよかったです（小学生並みの感想）。5月に受けて660 点（換算13 点）になったので、英弱的にはまあ良しとしましょう。
やっぱり私が一番なんだからっ！
そういえばうちの学科、学科上位8人は博士進学前提で飛び級できるんですよね。Top8には入ったけどしませんでしたが。
Top8は名前張り出されるので研究室の先生全員に知れ渡っていましたし、ボスはすごく偉い人なので学科全員の成績が見れるらしいのです。研究室に入ってすぐのボスとの面談で、
僕「失礼しまーす......（ﾄﾞｱｶﾞﾁｬ）」
ボス「（本名）くん、すごいね！1位だよ1位！成績が、学科で！！」
ほへ〜「ぼく」
ということがありました。つまり始まってしまったわけです、院試での首席防衛戦が――
らぼらとぐらし！
院試勉強何してますか？忙しいですか？進捗生んでもらっていいですか？
学部四年生になって研究室に配属されましたが、7月末の研究成果の中間発表まで何一つTOEIC以外の勉強をしませんでした（は？）。マジです。先輩から「授業内容とおんなじようなのが出る」とか「一ヶ月で間に合う。受かろうと思えばしんどいけど一週間でいける」という話を聞いていたので、テスト内容すら見ていません。試験まであと調度一ヶ月ですね（白目）。
研究発表会で遊べなかった反動からか、8月頭まで買ったばっかしのGeForce RTX3070の載ったPCで友人とApexとかをやっていました。たのしい（小並感）。
流石に8月入りかけるくらいで焦りかけて直近の過去問を一年分目を通します。授業で教わったことが多く出てるのでなんとかなりそうと思い、毎回講義末テスト前に作っていたまとめプリントなどの授業ノートやレジュメを発掘し整理しました。テスト一週間前まで実家で勉強しようと思っていたので、こいつらと教科書を全部ダンボールにぶち込んで日本郵便にポイします。そして進捗のまっっっっっっっっっっっっっっったくないまま実家に帰りました。
ちなみに、このとき毎晩オフトゥンで「あぁ......今日院試勉強なんもせんかった......大丈夫かな......」と苦しんでたんですが、まあ苦しむくらいならやれと思いますけどね、やらないんですよね、はい。
習ってない範囲から出題される問題ほど気持ちの悪いものって無いでしょう？
実家に帰りました。
院試勉強の計画としてはまず、授業ノート（全講義末テスト前に作っていたまとめプリント）を見てちゃらっと復習をして一日一年分ずつ過去問を解いて行こうと思いました。
その前に一年分だけ過去問を見とこう、院試直前に最新の問題を解きたいので古いやつから解こうと思って、手持ちの回答付き問題で一番古いやつ（平成27年度）を見ます。
ラッセル-サンダース項記号？！希ガス混じりの気相反応の速度式、錯体以外のガチガチ無機化学の半導体やバンド理論、ボルタモグラム？！？？貴様らは授業で取り扱ってないから出ないはずでは？！
焦ります。とりあえずそれらを2日くらいかけて他の問題と合わせて全部理解しました。授業内容以外からもこれだけ出るのなら勉強結構しんどいな.....になりました。
とりあえず、一年分見たのでもとの計画に戻ってまず復習と思いました。自分で言うのもアレなんですが、講義内容は学科1位であろう程度に理解してるつもりだったので、授業内容の復習はすぐ終わるだろうと思ってました。終わりませんでした。δ-こごめャンΔ+先生の次回作にご期待ください。―終― 著作・制作 NHK
結果的に、一分野の復習に1日かけました。上記（この前調べには問題がある！）の通り、分野は大まかに分けて9個くらいあり、そして英語も並行して化学単語を覚えるなどせねばならず、結果として岡山にいる予定だった2週間くらいはずっと復習をしていました。
残りあと1週間で、ようやく復習が終わりよくわからん授業外の内容も出るかもしれない、わりかし辛いお気持ちでいっぱいでした。授業外の内容はそこまで割合が多いわけではないので、合格はできるとは思っていましたが、上位はいけるかなぁ.....もうちょい早くやればよかった......ってなりました。
私、難易度は平均値でって言ったよね！
下宿に戻って平成27年度から最近の6年分が解けるかどうかすら怪しくなってきたので、とりあえず直近の令和3年度の問題を解きました。わりかし余裕で解けました。
ゑ？なんこれ？H27とありえん内容と難易度違うんやけど？？？？？？？？
これは最近の問題を解き始めてわかったことなのですが、実際は多分授業していた先生が現在の先生と違ったんだと思います。そのため、テストの作問者が違い、現在と問題の出題傾向が違うのです。実は杞憂でした。
しかも習ってなかった内容もほぼ似た問題で使い回されていました。平成27年度の問題で大まかに理解していたので、おおよそ容易に解くことができました。
しかし直近の問題でも、1, 2 問だけ習ってない内容をぶちこまれるので、こればかりは打つ手がありません。
予想外に一日一年分を余裕で解き進められ、直前までには過去8~9 年分くらいの問題を見れていました。
英弱 （ バカ ） と院試と新傾向
俺はたった今から過去問を捨てる！
下宿から自転車10 分の会場まで余裕を持ちすぎて1 時間早く着いてしまったので30 分間入室を拒否られたこと以外はスムーズに会場に着けました。
狙うは主席なのですが、物理化学、無機化学、有機化学は授業内容メインで対策がちゃんとできてるので大逃げツインターボがかませるとして、問題は逆噴射英語なんですよね。化学単語はそれなりに覚えられたのでいいとして、英弱なので長文や英文和訳・和文英訳は一ヶ月じゃあどうしようもありません。頑張ってくれ、高校時代の記憶。
初日は物理化学と無機化学なので、まず物理化学の問題が配られました。ペラッ
うん。過去問にまっっっったくなかった問題ですね。無限に深い二次元井戸型のポテンシャルのシュレーディンガー方程式が解けるっていう文言がかっこいいなぁという理由だけで解き方を覚えているので、僕は問題ないですが。
続きは――ペラッ......あれっ！おかしい！毎年かなりの分量を割かれていたカルノーサイクルに関する問題がほとんどなくて、普通の熱力学の問題だらけになっているぞ？！？？まあ僕は解けますが......数問、エントロピーの増大を証明するのに相加相乗を使ったり、ln xの積分をさせたり、「高校数学かな？」みたいな化学頭で思いつかなかったら解けない問題があって僕は面白かったです。
物理化学の最後は僕がいちばん苦手な化学工学だな......ちゃんと解ききれるかな......ペラッ。ん？簡単すぎでは？これで許されるのか？？（超易化しました）
化学工学以外は出題傾向が変わりすぎてて過去問以外の勉強をあまりしなかった人たちは大失点してそうな感じでした。多分今年定年の先生が問題を作ってらっしゃるので、翌年の先生に色々出していいよというバトンを渡したかったのでしょうか......すごい暴れたなという感想でした。1, 2 問、よくわからずテキトーに書いたので、ミスさえなければ110 点前後（120 点満点）ありそうですね。
無機の分際で私だけの点数を奪おうだなんて
続いて無機化学です。時間が1 問足りませんでした。結晶場理論と磁性の問題で1問閃いて解けたときは天才かな？と思ったけど凡才ってお気持ちです。
分析化学は1 問習ってない問題をぶちこまれて空白をテキトーに埋めただけなので多分合ってません。
何故か満点が80→70 点に変わっていたし、気分的にボロボロなので、55 点くらいだと思います。
二日制なので、一日目の科目がここで終わり、残すは明日の有機化学と英語だけになりました。帰ってゲームをしたかったんですが、我慢して普通に勉強しました。
334なんて戦績の球団、知らないっ！
相変わらず時間調節が下手くそなので会場に1 時間早く着いて30 分待ちました。
有機化学は1 問わからなかったので勘で書きましたが、それ以外はミスがなければ多分合っています。
NMRの問題で化学シフトが3.34 ppmのピークがあったらしく、友人が「334あったよな！俺、下線引いてぐりぐりにして『！！！！』って書いたわ！！」って言ってきました。なんでや！阪神関係ないやろ！
英弱を 無礼 （ なめ ） るなよ
僕「ぼく、英弱なんです......」
院試「英語テストするよ。」
僕「…え…！？」
院試「今から化学英語のテスト」
僕「…う、うわああああ（イスから転げ落ちる）」
院試「Homogeneous catalysis」
僕「…う、あ……（足が震える）」
院試「Thermo-chromic smart window」
僕「（絶頂を迎える）」
愚者のエンドロール
まだあわてるような時間じゃない
英語で変に失速してなければ一位であってほしいですが、そもそも英語で失速していなくても一位でない可能性があります。小泉構文じゃないのになんか小泉○次郎が喋ってるように聞こえるのなんで？
ところで皆さんは「少年ジャンプ+」って知ってますか？毎週毎週無料で面白い漫画が読める、素晴らしいスマホアプリです。その存在を知ったのが8月前半なんですよね。妙だな.....（名推理）
読んでいるのがSPY×FIMILY、推しの子、2.5次元の誘惑、怪獣8号ですね。SPY×FIMILYはギャグありのスパイ・アクションとストーリーが非常に面白いです。推しの子は、なんというか、見事ですね。ストーリー展開と構成、内容と登場人物の心の動きというか、結論めちゃくちゃおもしろい。2.5次元の誘惑は、面白いんですけどやりたいことの筋が三回くらいブレちゃった感じがして通して読むと違和感がありましたね。真ん中あたりにあったアリアの父の話は伏線の張り方がきれいで特に面白かったです。怪獣8号は少年漫画って感じですね、嫌いではない。（なんで俺は書評を書いてるんや？）
ところで皆さんは「小説家になろう」を知っていますね（断定）。何故か異世界ものばっかりになってしまった小説投稿サイトですね。
普段まっっっっっっっっっっっっっっったく読まないんですが、最近たまにアプリの無料マンガ読んでると「ああ、これ絶対原作なろうだな」ってわかるのが出てくるんですが、たまにいくらか普通におもしろいのが多いので（ガバ日本語）読むことがあります。とはいっても、俺ツエー系が苦手なので無職転生みたいな主人公が苦難に会って、考え努力して成長するみたいなのじゃないと普通は読み進められないんですが、たまに風呂敷の広げ方がめっっっっっっっちゃうまいイントロが面白い物語があるんですよね。ハマって読み進めてしまいます、途中で飽きるんですが。なぜこんな話をするかって？まさか院試休み期間中にイントロが面白い作品に出会って一日読み耽るなんかまーさかそんなことがあるわけないじゃないですか！ｗｗ
またオレ何かやっちゃいました?
あと、こんな自分のツイートを見つけました。
１限がテストだったのですが、回答出して退出するとき先生に
— δ-こごめャンΔ+ (@kogomen3gou) 2019年6月24日
「（本名）くん、学科のコースはどこ？」
って突然聞かれて、
「えー......（突然聞かれど忘れ）分子ですね（え？なんや俺なんかやらかしたか？）」
ってなって
「ありがとうございました......」
って退出したら良く出来てるって言われて草
それに続くリプライがこちらです。
お前なろうの主人公かよ、いい加減にしろ
— δ-こごめャンΔ+ (@kogomen3gou) 2019年6月24日
Twitterで『なろう from:kogomen3gou』と検索をかけると地獄を見られます。自分がなろうをしている姿を見ると自分を殴りたくなるので、この文章を書きながら自分を殴っています。
明日が合格発表です。いい順位だったらいいなぁ......
2021/09/07追記
首席でした。よかった。
